これってな〜に?

さてさてこれは一体なんでしょう?
答えは・・・「マメコバチ」の巣です。
本来は茅の茎などを使うのですが、近代的に?樹脂で出来た、いわば彼らのマンションといったところでしょうか。
彼らの職業は、花粉集めです。
りんごの花の花粉を集め、それを団子状態にしてこの巣に詰め込み、そこに卵を産みつけるのです。
花粉を集める作業をすることによってりんごの花は受粉されます。昔は(今もやってる方もいますが・・・)人間が一個一個の花に手作業で受粉していたのですが、最近は怠け者になって^^;彼らにその仕事を任せてしまっています。
蜜蜂と違って、針は小さく、刺される事はほとんどないし、蜜を集める行為と違い、完全に花粉をかき混ぜてくれますから、効果は大きいわけです。
だけど、欠点は、体が小さく、飛べる範囲も半径50mくらいと何Kmも飛ぶ蜜蜂より劣り、風や寒さにも弱いという点です。花の期間、好天に恵まれれば大活躍してくれますが、気温が低いとほとんど活動しません。彼らにだけ頼っていてはいけませんね。


彼らのマンションの構造は上図のようになっています。
卵から孵った幼虫は花粉の団子を食べて成長します。入り口は外敵に進入されないように泥で覆ぎます。彼らは、いえ彼女らは^^;男女産み分けをしちゃうんですよ。通常20Cmほどの長さに9〜10個の卵が産みつけられ、出口に近いほうの卵は全部♂です。
早めに世間に飛び出し、体力をつけてから♀が出てくるわけです。すごいですね。